豊洲再調査結果公表。移転について小池知事「判断はまだ」

豊洲市場の土壌汚染に関する再調査結果公表

豊洲市場の土壌汚染に関する再調査の結果が公表され、この調査結果に対し小池百合子都知事は、「非常に重く受け止めていかなければならない」と述べました。

市場移転については、「判断はまだ早い」と述べ、豊洲への市場移転の是非あるいはその時期について見解をしめすことはしませんでした。

小池知事、豊洲再調査結果「重く受け止める」

東京都の小池百合子知事は19日午後、豊洲市場(江東区)の土壌汚染対策に関する専門家会議で公表された地下水モニタリングの再調査結果で、最大で飲み水の環境基準の100倍のベンゼンが検出されたことについて「非常に重く受け止めていかなければならない」と述べた。都内で記者団に語った。

小池知事は昨夏、全9回の予定だった地下水調査を終えていないことなどを理由に、築地市場(中央区)から豊洲市場への移転を延期した。再調査結果を「総合的な判断に結びつけていけるようにしたい」としたうえで、移転の是非の判断に関するスケジュールについては「判断はまだ少し早い」と述べるにとどめた

豊洲市場への移転をめぐっては、都議会の百条委員会も19日開かれ、用地を保有していた東京ガスとの買収交渉を担った浜渦武生元副知事を証人喚問した。小池知事は「一つ一つが積み重なり、どこに齟齬(そご)があるか明らかになってくるのではないか」と語った。

――日本経済新聞「小池知事、豊洲再調査結果「重く受け止める」 」(2017/3/19)

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB19H0Y_Z10C17A3000000/?dg=1




雑感

環境基準について

今回の再調査で、「最大で飲み水の環境基準の100倍のベンゼン」が検出されたということですが、地下水の安全性を判断するのに、飲み水を基準にすることには疑問があります。

①地下水の段階で、②飲み水を基準に、汚染があったとして、老朽化が進んだ築地市場を引き続き使用せねばならぬほど深刻な問題なのでしょうか。

そもそも、盛り土があるべき場所が空洞になっていたことが発覚したことが、この豊洲問題の一番最初の出発点でした。

仮に地下水の汚染が問題だとしても、地下水が安全に処理できない場合にのみ、豊洲への市場移転が再検討されるべきだと思います。

地下水の段階で処理でき、地上で市場を運営する障害にならないのであれば、豊洲へ移転して問題はないと思うのです。

橋下元大阪府知事も、豊洲市場における環境基準がおかしいと述べられています。

移転の判断がなされなかったことについて

これまでの小池都知事の発言を踏まえれば、この再調査の結果を受けて豊洲移転に舵を切ることはあり得ないのですが、市場の移転についての判断はなされませんでした。

築地か豊洲か、というフラットな選択に立ち戻ってしまっているのは、市場の問題を解決できぬまま留保しているに過ぎないと思います。

そもそもは築地が市場として限界を迎えるために移転を計画してきたのですから、豊洲に移転することを前提に検討を進め、そのうえで生じる障害を取り除き、豊洲へ市場を移転すべきだと思います。

この地下水の汚染が市場移転を妨げるほど深刻で、かつ、この汚染を取り除くことができない場合にはじめて、築地市場の継続あるいは第三の土地への新規の建設を検討するべきだと考えます。

小池知事には、豊洲へ移転する方針を打ち出してほしいと願います。

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