後藤氏のパワハラ問題の概要
民進党の後藤祐一衆議院議員が、防衛省の女性職員に対し、威圧的な言動をとったとして、防衛相から抗議を受け、民進党の山井和則国対委員長から厳重注意を受けました。
後藤氏は記者会見で経緯を説明するとともに、謝罪しました。
後藤氏がこのような問題を起こすのは初めてではありません。
後藤氏は、2015年に酔ってタクシー運転手とトラブルになり、警察に通報され、党から禁酒を言い渡されています。
後藤氏は、自身のFacebookにおいて、威圧的な言動があったことを認め、謝罪しています。
(後藤氏のFacebookでの声明)
次の総選挙における神奈川16区の展望
後藤氏を選出している神奈川16区は、厚木市を中心とする選挙区で、自民党はこの選挙区に義家弘介衆議院議員を立てています。
直近の第47回衆院選(2014年)は、1,489票差という僅差で後藤氏が勝利し、義家氏は比例で復活当選しました。
その前の第46回衆院選(2012年)は、小選挙区で義家氏が勝利し、後藤氏が比例復活しました。
第45回衆院選(2009年)で、後藤氏が自民の亀井氏を破って初当選しました。このとき義家氏は参議院議員でした。
民進党の後藤祐一氏は当選3回。
自民党の義家弘介氏は参院から鞍替え後、当選2回です。
義家氏が文部科学副大臣として文科省の天下り問題に対応すべく汗を流し、後藤氏は自衛隊の南スーダン派遣について国会で稲田防衛相を厳しく糾弾するなど、ともに活躍していました。
今回の問題は、互いに小選挙区で鎬を削り、ともに国政で存在感を高めつつあった両議員の明暗を分ける出来事になるかもしれません。
冒頭に述べたように、後藤氏は2015年に、酔ってタクシー運転手とトラブルになり、警察沙汰になっています。
今回のパワハラ問題は、前回のタクシーでのトラブルと合わせて、国民を失望させ、選挙民に後藤氏の人間性を疑わせるには十分なものかもしれません。
ここ2回の総選挙では、小選挙区で厳しく競りながら2人の議員を輩出してきましたが、次回の選挙はどうなるでしょうか。
(参考)
「人事評価下げてやる」「お前をクビにできる」…後藤祐一衆院議員、防衛省女性官僚に威圧的な言動連発産経ニュース –